ネットワーク長より

 東京大学には、生命科学の教育と研究に携わる教職員が約1,600人在籍しているといわれています。これら1600人を結びつける部局横断型ネットワークづくりと生命系教育支援を目指して、2005年10月に東京大学生命科学教育支援ネットワークが発足しました。そして、その後に組織された全学の生命系研究ネットワークと合体し、2009年4月に生命科学ネットワークが設立されました。現在では、文系・理系問わず、科学の教育研究に携わる学内17の部局がこのネットワークに参加しています。  ネットワークの活動は3つに分けることができます。1つ目は、東京大学における生命科学研究の推進で、特に、大学院生やポスドクレベルの若手研究者の研究発展支援を目指しています。そのために、毎年、若手研究者の交流の場として「東京大学生命科学シンポジウム」を主宰しており、例年17部局から、200題を越えるポスター発表が行われ、部局を越えた活発な交流が行われています。こうした中で、分野を超えたスケールの大きい共同研究が生まれることもあります。2つ目は、東京大学における生命科学教育の推進です。これまでに、主として教養学部の学生を対象として、4冊の生命系教科書(「演習で学ぶ生命科学」(理科I類向け)、「理系総合のための生命科学」(理科Ⅱ・Ⅲ類向け)、「文系のための生命科学」(文系向け)、現代生命科学(文理不問の入門書)を作成し、同時に、その改訂版を出版してきました。これらの教科書は東京大学だけでなく、多くの大学(2017年度実績:累計113校)で教科書として使われ、高い評価を受けています。今年度も、現代生命科学の教科書の改訂作業を進めています。3つ目の活動は広報活動です。「東京大学生命科学シンポジウム」の開催や、SNSを通じて、東京大学内だけでなく、広く社会全体に東京大学における生命科学の先端研究を発信しています。  こうした活動を通して、東京大学の生命科学の一層の発展を目指し、特に若い研究者や新たな研究の芽の育成に努めたいと思いますので、今後とも、皆様の積極的なネットワークへのご参加、ご貢献をよろしくお願いいたします。

村上ネットワーク長

村上ネットワーク長